第十五回 渋谷駅(その2)

渋谷マークシティ


いわずと知れたm・i・x!
ご存知ない方は・・・。


最近、「なごむ」ということを追求している。渋谷には、なごむ場所というものはあまりないように思われるが、
ここマークシティにm・i・xが誕生してから、なごみの街渋谷になるかならないかという感じである。
OLやサラリーマン、子供から大人まで人気爆発なのか違うのか、という勢いのキャラクター
ポストペットのモモちゃん。ピンクのくまである。
我が家には、そのピンクのモモちゃんがいたるところで愛嬌をふりまいている。
ひとりは、モモぬいSで、首が取れるというおおけがをした際、
わたしの友達のお母様が治して下さったのだ。その時、退院祝いとしてモモぬいSは、
そのお母様手作りの小さな花束をいただいて、帰ってきたのであった。
そんなふうに、モモちゃん達にもいろんな子がいるものである。
おそらく、わからない人にはわからない世界であろうが、
わかる人にはわかり過ぎる程わかる出来事だと思う。
ぬいぐるみの中では、どうして、「くま」がかわいいのかといつも不思議に思う。
犬の実物は、かなりかわいいのに、ぬいぐるみになるとあまりかわいくない。
くまは小熊ならかわいいが、大人の熊はこわい。でもぬいぐるみになると、かなりかわいいし、
風水でも、くまのぬぐるみはいいと何かの雑誌で見たことがある。
昔からテディベアーというものがあるが、最初に熊をぬいぐるみにした人は凄い。
わたしは、くまのぬいぐるみがないと、癒されないかもしれないぐらいまで、くまのぬいぐるみを見ると心が癒される。
数えるとうちにいるくまぬいの数は、見渡すだけでも、ちいさいのが4人いる。



☆ここの雑貨は洗練されてて
しかも手頃といえば手頃で
イカす。


ここに入ると、出たくなくなる。ずっといたくなる。そんな空間だ。
白い壁というのが、現代の店の流行りなのか、わたしは好きである。
このショップは、最近いろんな場所に点在しているが、まだあまりひろまってはいないかもしれない。
そんな具合が本当は、何事もちょうどいいのかもしれない。
私は、雑貨フェチだ。おしゃれなゴミ箱、とかグラスとかがあると、物欲のスイッチがONになるのだ。
先日も新宿で、洋服が売ってるショップで、かなり運命を感じるグラスをみつけてしまって、
今うちにいる。
物も運命的な出会いというものがある。そんな時は、寝ても覚めてもその物のことを考えてしまう。
わたしが今気に入ってしているマフラーは、夢に出てきたのだ。これは買わないわけにはいかない。
でも、買いに行ったら、もう完売してます。と言われたのだが、本店に問い合わせをしたら
ひとつあったということで手に入ったのだ。これも、運命だ。
たかがマフラーひとつ、されどマフラーひとつ、なのである。
しかし、寒くなると、マフラーのありがたさが身にしみる。最近、パシュミナだとかいうのが流行っているが、
買おうかどうしようか悩んでるうちに、いなくなると思っていたが、今だ健在で、お高いお値段で売られている。
でも、先日とてもお手頃価格なパシュミナをみつけた。それでも今だ、買おうかどうしようか迷っている。



☆セフォラって
なんかどうしたらいいかわからない。


お化粧品が揃っていて、自由に試してみていいのだが、何を試せばいいのかわからない状態のまま
通り過ぎてしまうことばかり。ブーツという化粧品と薬が売ってるショップは、なかなか見やすいのだが、
A型のわたしとしては、ものがずらーっと並びすぎてると、何かひとつにまとめてくれないと、という気になってしまうのだ。
いや、でもぜんぶのA型がそうではないとしても、ものがあり過ぎ、選択の余地があり過ぎると、
なかなか決まらないものだ。
私はデパートの化粧品コーナーは苦手だったのだが、最近は、女の都という感じがして、
その辺りを歩くだけで有意義な時間のような気がするようになった。
子供の頃は、お化粧の匂いが嫌いで、化粧品のコーナーを通るのもいやだったのに、
わたしもおとなになったな。



☆シール大好き、ここのシール大好き。
代官山の駅前にもある。


時間帯によって、幼稚園生ぐらいの子と母親が多い時もある。そんな時に見ようものなら、
なんて自分は幼稚なんだろうと思うのだが、
夜は、大人の女性の皆さんがご覧になってて安心する。
それにしても、どうしてシールって魅力的なんだ。
洋服を買った時に、紙袋にシールをはってくれるのだが、そのシールすらなかなか捨てられない。
ていうか、わたしは捨てることが苦手で、何かに使えるかもと、とっておいてしまうのだ。
「捨てる技術」という本があるらしいが、それを読んだら直るのだろうか。
直さなければいけないことはたくさんあるのだが。
遅刻ぐせだとか、なかなかやり始めるまでに時間がかかるとか、でかける用意が遅いとか、
まだまだあるが、自分がいやになるのでこのくらいにしておいてあげたい。



☆アフタヌーンティ
ここは、安いほうのアフタヌーンティ。
でも美味しい。


わたし、アフタヌーンティに住んでたほうがいいのでは?!というぐらいアフタヌーンティによくいる。
なごむ場所のひとつ。
これは、パンプティングとアイスティ。ここの生クリームは最高に美味しい。
甘さ控えめなのに、甘い。なんと言ったらいいのだろう、気持ちがいい甘さだ。
ここのマフィンが美味しい。
あつあつふわふわで出てくるマフィンが、食べたくなってきた。
あれ?マフィンでいいんだったかな?とにかくやわらかいパンなのだ。ハイジの白パンのイメージである。
子供の頃、あの白パンが美味しそうで美味しそうで、食べたかったものだ。
アニメの中に出てくる食べ物って以外に美味しそうに見えて、
サザエさんに出てくる食べ物は美味しそうである。でも何の食べ物だかは思い出せない。
しかし、サザエさんが20代だったのにはちょっとショックだった。わたしよりも年下。
みえない。
アフタヌーンティのこの安いほうの店は、他の場所にはみあたらないので、ここは価値がある。
さすが、マークシティ。
天下の渋谷の街にあるだけあって、小技をきかせているのである。


マークシティは、OLを狙った場所ではあるが、食べ物関係は、充実していて、
サラリーマンや主婦にも喜ばれていることだろう。
何故なら、寿司の安くてうまい店があったり、とんかつ屋があったりと、考えられている。
他には、わたしが事務所のTちゃんと必ずと言っていいほど入る、つばめグリルもある。
渋谷のデパートの弱点は、最上階にあるレストラン街の、やる気のなさであり、
そこが渋谷らしいところでもあるのだが、
こういったきちんとした食べ物屋があると、やはりそれなりにきちんと人はやってくるのである。
マークシティができて、一番喜んでいるのは、井の頭線の住民なのだろうか?


(第15回おわり)