第十回 福岡(福岡県福岡市)

博多?福岡?



福岡方位盤のうわさ
・ま 一応やってみた。ものはためし、である。


少し時間があるからと、タクシーを飛ばして、海の見えるタワーまで行った。
素晴らしい夕陽とともに、タワーから海を眺めたら、心がすっきりした。なんとも言えない、心のすっきり感を、この場所でもらった。
博多は、私にやさしい場所であった。海はいいものである。
そして、夕陽も、海に負けず、魅力的だった。同行した夕陽好きのN先生につられて、私までもが夕陽好きになりそうである。



日本のタワー
・たくさんのタワーの写真である。タワーのお見合い写真。


東京ならば、やはり東京タワーであろう。東京タワーを見ると、意外におだやかな気分になれるのは何故であろうか。
「うちから東京タワーが見えるんだよー」とか言われると、会話が少しの間だけ盛り上がる。
京都タワーも思い浮かぶが、ろうそく、という名前のような気がしているので、タワーという気がしないのである。愛すべき京都タワー。
高いところに登りたいというのは、人間の憧れなのだろうか。子供の頃は、ジャングルジムで精一杯だった。
ふと思ったが、ジャングルジムという名前ってすごいネーミングだ。子供の遊び道具には合わない名前である。一体、誰がつけたのであろうか。
タワーというと、キングコングが思い浮かぶ。映画の影響って、私の中にはかなりある。
しかし、最近は映画を観ていない。ビデオも最近借りていない。これでは、つまらない人生を送ってしまう、映画を観なければ、なのである。
そういえば、私はこの間、久しぶりに飛行機に乗った。快適であった。限定のシュウ・ウエムラのメイクセットまで買ってしまった。
限定に限りなく弱い、私なのである。飛行機の中でまでも、限定商品を買えるなんて、物欲をおさえるひまがないのである。
このタワーでの限定は、プリクラであった。



タワー
・素晴らしい景色。


タクシーを飛ばしてタワーに来たかいがあった。こんないい景色、皆既月食以来である。
海は広いな大きいな。
私は、実はあまり海水浴は好きなほうではない。海を見るのは好きなのだが、泳ぐのは苦手中の苦手なのだ。魚座のわりに、海嫌い。
あ 海が嫌いなのではなく、泳ぐのが嫌いなのである。しかし、泳げれば話は別である。
水泳教室にでも子供の時から通っていれば、今頃は、すいすいと泳いでいるのであろう。くじらのように。
くじら、この目で見たいものである。水族館にもしばらく行っていない。ああいうところは、カップルか家族で行くものなのか、
ぜひデートで行きたいものだ。私は、ペンギンを見るのが好きなので、ペンギン見物に20分はかかる。あのコたちの動きを見ていると、
心が和むのである。ひとりひとり性格の違いが、見ててわかるのが楽しい。
今度福岡に行く時は、ぜひ、水族館に行きたいものなのである。



かねふく
・福岡、そこはめんたいこの街。


めんたいこはうまい。白いご飯にめんたいこ。お土産にいただいためんたいこは、とても美味しかった。
博多に来たら、やはりめんたいこであろう。めんたいこをおかずに白いご飯を、何杯でも食べられる。
このところ私は、梅干が大好きで、毎日梅干を食べている。めんたいこも、毎日食べてもあきないぐらい好きなのだ。
ご飯といえば、玄米ご飯にも最近魅力を感じる。健康的な食生活を心がけているわけではないのだが、美味しいものを求めていたら、そうなった。
「かねふく」の他にもたくさんのめんたいこ屋があるが、空港に、うまいめんたいこ屋があるとおしえてもらったのだが、
この間は買わないで帰って来てしまった。今度行った時には、ぜひ買って帰って来ることにしよう。
いわしめんたいというのも、美味しい。トースターやレンジで温めれば、美味しく食べられるという、なかなかのものだ。
まだいわしめんたいに挑戦していない方は、ぜひ一度、おすすめである。



屋台
・タクシーの中から屋台発見。


こんな普通の場所に、屋台。さすが博多。会社帰りにラーメンを一杯、という感じなのであろうか。
博多の屋台は実になにげない。東京の屋台は、どうしても、屋台でございますという感じで、ふらっと入る店構えが感じられない。
東京にも、もっと屋台があるといいのだが。
おしゃれなイタめしの屋台なら知っている。しかしそこは、秘密の場所なのでおしえることはできないが、
うまい店は、密かに存在するのである。
私は、テイクアウトのうまい店、というのが、味の追求なのである。香味屋という洋食屋のテイクアウトは絶品だ。
ハンバーグサンドや、ナポリタン、カニコロッケなど、テイクアウトでこれだけの味が楽しめるなんてと、幸せな気持ちになれる。
女同士でも入れる、こぎれいな屋台が登場してくれると嬉しいのだが、それは屋台という王道ではないのかもしれない。



月のうさぎで食べたもの
・ひみつの隠れ家。ここで美味しい食事と、お酒と、なごやかな会話を楽しんだ。


何を頼んでも、うまいものが出てくる店であった。ある方の紹介でこの店に連れて来ていただいたのだが、
幸せな時間を過ごすことができた。
うまい料理と、心地良い場所があれば、こんな最高なことはないのである。
ぜひ一度、食の博多を、思う存分体験してみたい。
いつも一泊しかできない、仕事で来る博多の地であるが、いつか、一週間ぐらい泊まっていたいものである。
この日は、屋台でラーメンを食べられるお腹の許容量がなかったため、あきらめてホテルに帰ってきた。



冷酒
・何故か私は、日本酒が好きだと思われているようだが、私よりも、同行したKさんのほうが日本酒好きなのだ。


ここの冷酒は美味しかった。めずらしいお酒もあった。美味しい料理に美味しい酒はかかせない。
私はそんなに飲めるほうではないのだが、美味しいものを前にすると、お酒が飲みたくなるのだ。
日本酒は、どれがいいか選ぶのに考えてしまうが、勘で選ぶ私は、意外と、あたりのお酒を飲むことができる。
この日も勘で選んだお酒、美味であった。



雑穀
・ご飯。この雑穀ご飯とお酒がまた合うのである。


玄米とは違う食感で、美味しかった。初めて食べたが美味しくて、もう一杯食べたいほどであった。
何事も、ほどほどがちょうどいいのである。
私は、母親が新潟生まれなので、小さい頃から美味しいお米を食べていた。だから、お米には一目おいているのである。
美味しいと思う店でも、ご飯がかんばしくないと、寂しいものである。
ご飯の国の人だもの。美味しいご飯を食べたいものである。そして美味しい味噌汁もかかせない。
味噌汁も奥が深い。即席味噌汁もなかなか美味しいが、やはり手作りにはかなわないものがある。
私は赤出しが好きである。だが、うなぎを食べる時はきも吸いがいい。お寿司を食べたら、蟹の味噌汁。
人生いろいろ、味噌汁いろいろ、なのである。



ラーメン
・屋台で食べられなかったラーメン。空港で食べた。


混雑していた空港のラーメン屋。どうして博多に来たのに屋台のラーメンを食べられなかったのだという人のために、存在するかのごとく、
ラーメン屋が2軒あった。ラーメンの味は普通であったが、とにかく、博多でラーメンは食べれたのである。
その店には、「めんたいこご飯」というメニューがあり、めんたいこがのったシンプルな白いご飯、という、
そのまんまのネーミングのものがやけに美味しそうであった。
博多に行ったら、やはり屋台に行かなければと、痛感した。



飛行機
・飛行機である。


美しい夕陽に見守られて、飛行機は、私達乗客が乗るのを静かに待っていた。やはり、飛行機は絵になる。
夕陽がしずむ頃、ちょうど出発時間であった。行きの羽田空港での、飛行機に乗る前のバスは、飛行機よりもなんだか緊張した。
今まで、拒否し続けてきた飛行機が、この日は、美しくみえた。これからは、飛行機で何処へでも行きたいものである。
以前、海外の仕事を、飛行機が苦手という理由でお断り申し上げたことがあったのだが、今なら喜んで参上したい。
考え方が変われば、違う目線で楽しむことができる。これからたくさんの楽しみが待っている気がするのだ。

*博多空港や駅の写真がないのは、ずっと気付かず、デジカメを、ムービーで撮っていたものが大半であったためである。
本当は、豪華ないけすのある料理屋で食事した風景や、笠原という名の店だとかを撮っていたのだが、ここで見せることができないのが、
実に惜しい。今度また博多に行く折には、そんなことのないように気をつける所存である。

久しぶりに飛行機に乗り、訪れた博多は、暑かった。
めんたいこ、屋台のラーメン、ブランド。
キャナルシティという場所に行くことができなかったので、今度はキャナルシティに行ってみたい。
なんでも、聞いたところによると。ブランドショップだらけらしい。
博多は、おしゃれな街だと、昔、自分が書いていたエッセイでも言っていたような気がするが、
おしゃれな街は変わりなく、岩田屋には新しい別館が存在していた。そこに私の好きな、ミュウミュウのショップが入っていた。
博多は、芸能人の多い街だが、そうういわれてみるとかわいい子が多いような気がする。
東京よりもおしゃれな街であるような気がする。
親不幸通りに行きたかったが、時間がなくて行くことができなかった。
前に、コンサートで来た時には、親不幸通りにある店で、打ち上げをした記憶がある。おしゃれな店が立ち並ぶ通りであった。


(第10回 おわり)