第2回 原宿(東京都渋谷区)

第2回は修学旅行生に会える「原宿駅」

 

「はらじゅく〜はらじゅくです」と、山手線を降りると駅に響く

女の人の無機質な声が、妙に耳から離れない。そんな不思議な駅、原宿。

最近、エスカレーターが出来上がった明治神宮側はどっちを通っても

同じ階段にいけるこれまた不思議な仕組み。

改札を抜けると、そこはごちゃごちゃしていた。っていう感じで、

どうもこの改札を通るときは早足になってしまう。

地下鉄にすぐ行けるので、いいのだが、

何故、地下に入るのを安堵と感じてしまうのだろうか。

原宿駅の謎である。

 

駅前と言えるかどうかのキヨスクのとなりのお店を気にしつつ

いつも足早に通り過ぎる。

 

明治神宮は、カップルで初詣に行くと別れる、といううわさが学生時代に流れた。

でもどっちにしろ初詣は決まって行くところがあったので気にしなかったのだが

カップルで行ったらホントに別れたという話をよく聞いた。

いまだにそのうわさはあるのだろうか。別れたりするのは偶然だと思うが、

その、うわさ自体のほうに興味がある。

 

私が中学の頃、竹の子族というのが流行った。

その方達がこぞって踊っていた場所が、代々木体育館と公園の間の道あたり。

実は竹の子族ファンだった中坊の私は、「それそれ」とか言っている日本人離れした

派手な衣装の方達に憧れの眼差しを向けていたのだ。懐かしい。

 


明治神宮前改札を出て左側に、大きなスクリーン登場!

信号待ちの人のためか、待ち合わせの人のためか、

今いち、どんな人の視線をターゲットにしているの分からない。

 

ただただ大きいスクリーン。その横に巨大なスヌーピー。

さらに原宿駅の不思議さを倍増させているようだ。

スヌーピー専門ショップ。まだ一度も足を踏み入れてない場所だ。

そして何故かそのビルには回転寿司のはたが!? そしてTo the herbs

コムサ・デ・モードの雑貨&カフェ。

興味があるのはそのコムサのカフェだけだ。

なんでも、お水がペットボトルでくるらしい。私の友人のYちゃんは飲みきれずに

持って帰って来たそうだ。私もやってみたい。ペットボトルの持ち帰り。

回転寿司情報はまだ私の耳には入ってきていない。

コムサの雑貨は少々お値段はお高いが、なかなかおもしろい雑貨がみつかるかもしれない。

ショーウインドウは見てるだけでアート感漂ってくる。

こういうところがもしかして原宿。

 

竹下口はあまり利用しないが、仕事柄スタジオに行く時に使う時がある。

原宿駅はこっちの改札の名前の方が知られているのではないだろうか。

竹下駅では頼りないが、竹下口になると何故か堂々としている。

 


竹下通りで働いている方々は、ここが、切り替えの場所なのだろうか。

 

ここはスポーツショップだが、女性でも入りやすいうえ、店内がとても清潔ですずしくて、これからの季節ちょっと入って見るのもいいかもしれない。

ナイキのスニーカーが流行りに流行った頃、よくここに来ては

欲しいシューズのサイズがなくて足早に電車に乗って帰ったものだ。

女性用のナイキのシューズはサイズが小さいのがなかったりする。

かっこいいと思うデザインのにかぎってサイズがないのだ。

ナイキは男性びいきである。ちょっと前にやっていたナイキのCMが好きだった。

車でナイキのスニーカーを売りにやってくるCM。

あんなショップがあったら私も並ぶ。

 


知るひとぞ知る。憩いの場がここにはあるのだ。

 

千代田線3番出口の近くに、くま好きの私の顔をほころばせるかわいい店があるのだ。

いわゆる雑居ビル風の建物の中の4Fに、そのくまの店はある。

そこに一歩足を踏み入れると、もう目は少女漫画のようにきらきら〜んとなるのだ。

この間も300円でビーズの小銭入れを見つけた。そのチープさがかわいい。

手先が器用な人は、自分で作れば、と思うかもしれないが、手先が器用じゃない私は、

こういう手作りのものに惹かれるのである。

私はTVチャンピオンの「手先が器用選手権」を見ていると、

うわ〜〜〜っと思ってしまい、憧れるという以前に、

感心するばかりで目を細めて見てしまう。

憧れていれば、お店を出しているかもしれないのだ。

 

くまの店「PooPee」
さすがにくまの店は女性向きだが、そのビルの地下には美味しいカレーの店がある。

「Giyana」という店で雑誌にも載っているらしく

店の前には切り抜きが貼ってある。おすすめは、店のGiyanaカレー。

辛いのが得意でないならば違うのがいいかもしれない。

私はまだ、このカレーしか食べたことがないので、他のにも挑戦してみたい。

この店は、テーブルに自由に取れるように置いてある

福神漬などが入った入れ物のなかに、ナッツがある。

それをかけて食べると更に美味しい。

 

原宿とくれば「ラフォーレ」というぐらいの有名さのラフォーレ原宿は

バーゲンがいいらしい。まだ一度も行ったことはないが、

もうラフォーレのバーゲンに並ぶことはないであろうと思う。

あるならば、昔あったラフォーレキッズバーゲンに並ぶ主婦の方々の列の

ほうかもしれない。でも、もうそのキッズのほうはなくなってしまった。

私は、そちらのビルの1Fの入り口にあった、

飲み物や、ブタさんの形をしたシフォンケーキを売っていた店が好きだった。

どうしてあんなにかわいい食べ物が売っているお店がなくなって、

スターバックスばかりが増えるのか。スターバックスは好きだが、

ブタさんのシフォンケーキの店がなくなるのは哀しいのだ。

 


ラフォーレの上にパスタのお店がある。手頃でなかなかいい雰囲気プラス

お店の従業員が実におもしろいというか楽しめる。

ディズニーランドの原宿手作り版とでもいうような感じで、料理だけじゃなくて

何か楽しんでもらおう的なコンセプトがこの店にはあるらしい。

女の子向きかも知れない。

 

 


知らない人もたくさんいるであろう、ラフォーレの裏口。

カフェもあり、緑もあり、なかなかいい雰囲気だ。

私はこっち側のほうが好きだ。

近くには美術館が、そこの甘味屋も美味しい。

美術館に入らなくても、少しだけ、美術館の雰囲気が味わえる。

 

 


キャラクターものとしては、おしゃれ感があるタンタン。

昔、コンサートでバンドの方々にもコーラスのお姉さんたちにも着てもらって

自分も着てはしゃいでいたときがあった。懐かしきかなタンタンって感じである。

 

 


今や知らない人はいないのではと思われる、明るい、輸入雑貨などのショップ。

ソニープラザに足を踏み入れたら、出てこられないぐらいさまざまな雑貨が売っている。

ここ原宿店は新しい。GAPの上に出来た、ここのショップは、

他のソニプラに比べて小さめな感じ。代官山のソニプラに似ているかもしれない。

 

 


ミニカー好きな私はおもわず手にとって、車のドアをあけてみたりしてしまう。

乗りたいという願望より、ただ単にミニカー好きなのだ。

 

 

明治通りにはショップがひしめきあい、人が流れ、

車の列が後をたたない。

そんな混雑をさけ、裏原宿。

 

 


アメリカンな雑貨屋を探せばたくさんこの辺にはある。

ここでは「76」のステッカーを購入。300円。やや高し。

でもステッカーって案外高いのである。

 

木石

ここは純和風のお店でくつを脱いで、和菓子をいただくステキなお店だ。

ここのわんちゃん花嫁募集中らしい。では私が…。

 


この両側の木に二年ほど前まではクリスマスにイルミネーションが灯った。

この道路を挟んで原宿はどこまでつづくのだろうか。

 

 


あのジェーン・バーキンも来たというキディランド

私がずーっとお世話になっているメイクさんのKさんは

ジェーン・バーキンのメイクさんもされていて、

日本に来た時にキディランドに案内したそうである。実に素敵である。

 

この日は手作りくまを作りませんか?というものを入り口で行っていた。

入り口左脇に立っているくまくんがかわいいじゃないですか。

私は前、ここでミッフィーの小さいおもちゃのようでも実際1,2杯分沸かせるやかんを

購入した。ところが、焦がしてしまった。目下小さめのやかんを探し中。(宣言2回目)

地下には、シールがいっぱい売っている。

しかし、キディランドにいまいち、元気がたりないように感じるのは私だけだろうか。

そういえば、キディランドといえば、もう終わってしまった

某ラジオ番組のコーナーの罰ゲームで、お世話になったことがあったのを思い出した。

キディランドのサンリオコーナーのお姉さんと私は電話で話したのだ。

たしか、マイメロディの誕生日をおしえて下さいだったかな。私のことなので

詳しいことは忘れてしまった。

なかなかいい経験をさせてもらった番組であった。

あの番組の復活運動をして下さっている皆さんには、感謝をしている。

私は何もすることができないが、皆さんのお心だけは伝わっているので、

これからも見守っていただきたい所存なのだ。

 


バンブー

ここはキデイランド側の裏原宿手前って感じかな。

路地を入ると、急にここは何処!? 私は誰!? 的な錯覚に陥る。

特に夕方から夜にかけてがおすすめ時間。混んでいるが、雰囲気ものなので、

雰囲気重視なら絶対夕方がおすすめだ。

ここのメニューはすべてが美味しい。最近行ってないから行きたいのである。

夏の夕方は最高のバンブー日和だ。

 

こちら側の裏原宿は、住宅が多い。いきなり、なんとか荘とか何々家とか出てくる。

そして猫も出てくる。コインランドリーで有名な場所があるらしく、

アーティストなどがプロモーションビデオなどで使ったりしているらしい。

かく言う私もどこかのコインランドリーで撮影したことがあり、

コインランドリーってなんか絵になるのだ。前のキューピーマヨネーズのCMも

そうだったり、他にもあるはずだ。

 

 

瑞穂。

大福のおいしいお店。

ここの大福は上品で塩加減もちょうど良く甘くて美味しいのだ。

お遣いものにいいかもしれない。

こういうお店がこの原宿で存在していることが価値なのかもしれない。

 

裏の表は、明治通り。

明治通り側は、私の好きな洋服のブランド「JILL STUART」などのショップが

ずら〜っと並んでいる。

裏には裏の良さがある。そんな言葉がぴったりくる原宿。

ゆっくり歩くも良し、足早に歩くも良し、

原宿は歩く街である。

車で来る街ではないようだ。

修学旅行生は竹下通りが原宿だと思っているかもしれないが、

いやいや案外原宿って奥が深いんだよと誰かが言っていることであろう。

しかし、原宿って広いのである。

(第2回 おわり)